用語解説
レンズ関連用語
CCTVレンズ | 監視カメラ用レンズ(Closed Circuit Television Lense:有線TV設備用カメラレンズ)で、画像センサのカメラに取り付ける一般的なレンズ。 |
---|---|
Cマウント | JIS規格で定められたカメラに装着するレンズのレンズマウントの規格。フランジバックが17.526でネジ形状1"32UNFと規定。 |
F値(明るさ) | レンズの明るさを表す単位。レンズの口径と焦点距離の比である口径比の逆数で表し、一般的に数値の小さい方が明るいと判断されるが、レンズの構成枚数やコーティングなどにより必ずしもそのとおりではない。 |
画角 | 撮像される視野とワーキングディスタンスの関係を角度で表したもの。言い換えればCCDのサイズとレンズの焦点距離によって決まる。角度の大きいものを広角レンズ、狭いものを望遠レンズと呼ぶ。 |
---|---|
光学倍率 | 撮像視野に対するCCDサイズの倍率。たとえば1/3型のCCD(縦方向3.6mm)で縦方向が36mmの視野を撮像すると0.1倍となる。 |
広角レンズ | CCTVレンズの一種で焦点距離が比較的短いレンズ。ワーキングディスタンスが短くても広範囲の視野を確保できる。 |
至近距離 | CCTVレンズなどで撮像が可能な対象物までの近い方の距離。これ以上近接撮影を行うには接写リングなどが必要になる。 |
---|---|
主点 | レンズは複数枚のレンズで構成されているが、これらを一枚の単レンズと考えたときの光軸上のレンズの中心点のこと。 |
焦点距離 | レンズに平行光を入光したときに光が集光する点(焦点)と、光軸上のレンズの中心点(主点)までの距離。この距離の短いレンズは広角レンズであり、ワーキングディスタンスが近くても広い視野を撮像できる。逆に長いレンズは望遠レンズと呼ばれ、ワーキングディスタンスが遠くても狭い視野で撮像ができる。 |
焦点深度 | 焦点距離に対して撮像素子が多少前後にずれてもピントの合っている範囲のこと。ピントが合っているかどうかは許容錯乱円(撮像素子により異なる)より大きいかどうかで定義づけられるが、一般的には肉眼による感性によるものが多い。 |
接写リング | レンズを至近距離よりも対象物に近づけて使用する際に使用するアクセサリ。レンズとカメラの間に隙間を空けるために使用する。レンズ仕様ではピントが合わないような近い距離でもピントを合わすことができる場合があり、その厚みを調整しながら使用する。レンズの仕様や個体差によりその厚みやワーキングディスタンスは異なるので必ず現物で調整することが必要。 |
総合倍率 | 撮像視野に対するモニタ表示の倍率。たとえば縦方向が36mmの視野を15型モニタ(表示の縦寸法230mm)で映すと約6倍になる。 |
ディストーション | レンズの歪みのこと。2次元の画像の場合は通常TVディストーションでよび、百分率(%)で表し数値の小さい方が歪みが少ないということになる。 |
---|---|
テレセントリックレンズ | 画角が0度であるレンズ。ゆえに対象物が上下しても寸法の変動はほとんどなく、立体的な対象物もその視差による影響がほとんどない。例えばパイプの内径測定を行うときに、CCTVレンズ(特に広角レンズ)の場合、画像内のパイプの位置によって形状に歪みが生じたり内壁が写ったりするが、テレセントリックレンズの場合は撮像範囲内に入っていればパイプの歪みはほとんどなく内壁も写らない。 |
バックフォーカス | レンズの最後端とレンズに平行光を入光したときに光が集光する点(焦点)までの距離。 |
---|---|
被写界深度 | レンズの先端から対象物までの距離が多少前後にずれてもピントが合っている許容範囲のこと。ピントを合わせた点の手前を前方被写界深度、後側を後方被写界深度と呼び次の特徴がある。@F値が大きいほど深度は深い。A焦点距離が短いほど深度は深い。B対象物までの距離が長いほど深度が深い。C前方被写界深度より後方被写界深度の方が長い。 |
フォーカスリング | レンズの焦点距離を微調整するために設けられたレンズ自体の機構。 |
フランジバック | レンズの取り付け基準面とレンズに平行光を入光したときに光が集光する点(焦点)までの距離。Cマウントでは17.526mmと規定。 |
望遠レンズ | CCTVレンズの一種で焦点距離が比較的長いレンズ。ワーキングディスタンスを長くしても狭い範囲で撮像できる。 |
マクロレンズ | 接写リング、またはクローズアップレンズなどを用いなくても拡大撮影が可能なレンズ。各種測定や微少物の拡大撮影に用いられる。 |
---|---|
モニタ倍率 | CCDサイズに対するモニタ表示の倍率。たとえば1/3型のCCDの画像(縦方向3.6mm)を15型モニタ(表示の縦寸法230mm)で映すと約60倍となる。モニタ倍率では大きなモニタに表示するほど単純に高倍率となる。 |