設置と運用管理について
防犯カメラ・監視カメラの使用上の注意点や設置と運用管理についてご紹介いたします。
防犯カメラの設置場所
防犯カメラの性能を理解して設置しなければ防犯カメラの性能を十分に発揮できせん。使用目的や使用条件に適したカメラを選択し、設置する事が重要です。
●屋外用カメラについて
屋外用カメラは水の浸入に対する 保護等級 でX6(あらゆる方向からのノズルによる強力なジェット噴流水でも害が無い)相当の仕様を有しており、風雨にさらされても問題はありません。 長く大切にご使用いただくために、雨や日差しを避けた設置環境をお勧めします。
●屋外用カメラ(軒下用)について
屋外用カメラ(軒下用)は雨が直接かからない屋外、例えば軒先やカーポート等で使用します。水の浸入に対する 保護等級 でX5(あらゆる方向からのノズルによる噴流水でも害が無い)相当の仕様を有しており、直接雨や水がかからない場所で使用できます。
●屋内用カメラについて
屋内用カメラはオーソドックスな筒型のものとインテリアに調和しやすいドーム型のものがあります。 屋内用カメラは風呂場のような直接水がかかる場所や湿度の高い場所を避けて設置して下さい。
●屋内用カメラ(ドームカメラ)について
ドームカメラのドーム(半球状)の透明カバーは、回転して外すことができます。
設置条件や経年使用により塵、埃、虫などが入り、カバー内部に堆積して大切な映像を遮る場合があります。
ドーム(半球状)の透明カバーは、定期的に清掃をすることをお勧めします。天井面に設置する場合、
配線ケーブルを天井内(小屋裏など)に通す際は、天井内部又は設置面と機器の間に隙間が開かないように設置して下さい。
設置・運用管理に関するガイドライン
防犯カメラを設置・運用管理するに当たって、プライバシーの保護に配慮した防犯カメラの運用が不可欠です。
お住まいの地域によっては『防犯カメラの設置・運用管理に関するガイドライン』を作成している場合があります。
役所などにご確認ください。
防犯カメラの撮影区域
防犯カメラの設置及び運用に当たっては、犯罪の予防効果を高めるとともに不必要な個人の画像の撮影を防ぐために、 影区域を必要最小限の範囲とする必要があります。また、カメラの向きや角度を調整して、住宅などの私的空間が映り込まないようにしましょう。
防犯カメラの設置の明示
防犯カメラの設置に当たっては、人はその容ぼう等をみだりに撮影されない自由があることから、本人の知らないうちに撮影されること(いわゆる「隠し撮り」)とならないよう、 防犯カメラが設置されていることをわかりやすく表示することが必要です。 更に、防犯カメラの撮影区域内だけでなく、撮影区域に立ち入る前の場所にも表示することにより、 撮影区域であることを認識させ、犯人に犯行を思いとどまらせる抑止効果が高まります。また、その表示により、 被撮影者に対し、撮影区域に入らないという選択の機会を与えることが必要です。
管理責任者の指定
防犯カメラは、その運用を誤れば、個人のプライバシーの侵害につながりますので、その管理、運用に関する責任者を定め、適正に運用する必要があります。
画像データの保存・取扱い
画像による個人に関するデータが、本人の知らない間に、社会に出回るということは、恐ろしいことです。防犯カメラの画像データが外部に漏れることのないように、 一定のルールに基づき慎重な管理を行うことが必要です。
(1) 防犯カメラ等の操作担当者の指定
防犯カメラ、モニター又は録画装置を設置する場合は、機器の操作や画像データの視聴ができる者を限定することが望まれます。 操作を行う担当者を指定し、指定された担当者以外の操作を禁止することが必要です。
(2) 画像データの保存期間
現在、録画装置はデジタル化が進み、小型・大容量のハードディスクを備えた、長時間録画の可能な機種が増えていますが、画像データの漏えい、 滅失、き損又は流出等の防止その他の安全管理を徹底するために、保存期間は極力短期間とすることが必要です。 原則として、最大1箇月以内で必要最小限度の保存期間を決め、不必要な画像データの保存はやめましょう。
( 3) 画像データ等の厳重な管理
モニターや録画装置、画像データを記録した記録媒体(ビデオテープ、DVD、外付ハードディスク等)やパソコンについては、盗難、 管理責任者や操作担当者以外の視聴の防止のため、事務室等の施錠のできる室内又は設備の中で、かつ、関係者以外の者が容易に見通せない場所で厳重に管理し、 外部への持ち出しは禁止しましょう。
秘密の保持
防犯カメラの管理責任者等は、防犯カメラによって人の容ぼう・姿態という個人情報を大量に収集し、管理することとなります。 したがって、防犯カメラの管理責任者等は、画像データそのものはもちろんのこと、画像から知り得た情報をみだりに人に漏らしてはなりません。 ただし、自分の映っている画像を確認させてほしいという本人からの申し出があった場合は、他の人の画像データを含む画像の除去など 、第三者の画像データの漏えい防止に十分配慮した上で、できる限り応じてあげてください。
画像データの外部に対する提供
事件捜査等のため警察等に画像データを提供する場合でも、組織内の提供手続のルールや提供する場合の基準などを定め、適正に運用しましょう。
苦情等の処理
防犯カメラの設置及び運用に対する苦情や問い合わせには、誠実かつ迅速に対応しましょう。また、苦情処理担当者を指定し、苦情等に対する対応要領を定めておくことが必要です。
その他のご注意事項
製品全般についてのご注意
- 製品機器は、取扱説明書の「使用上の注意」をよくお読みになり、正しくご使用下さい。
- 改造もしくは修理、筐体の開封、分解掃除等または、弊社が指定するもの以外の機器との接続などしますと、故障または破損の原因となりますのでお止め下さい。
- 泥・砂・水かぶり、落下、衝撃等など加えないで下さい。またこのような環境が起こる場所の設置は避けてください。故障または破損の原因となりますのでお止め下さい。
- 火災、地震、落雷、風水害、その他天変地異、または公害や異常電圧などの外部的要因により、故障または破損の原因となりますのでお止め下さい。
- 製品には消耗部品(ゴムパッキン、目止めなど)が使用されています。消耗品を早めに交換することで、製品の寿命を長くすることが期待できます。年に一回程度の定期点検をお勧めします。ご相談は販売店、設置業社、弊社修理・メンテナンス部または弊社工事部門へご相談下さい。
- 設置前、設置後に関わらず、製品へ無理な取扱はお止め下さい。
- 長い期間(一週間以上)ご使用にならない場合は、カメラを外し室内で大切に保管してください。温度・湿気環境により内部に含まれた水分が通電しない状況では、基板周辺へ影響し、サビの発生原因になることが予想されます。(例:埃、錆、カビ、虫・小動物の侵入による故障など。)
- 保管上の不備(高温多湿の場所、ナフタリンや樟脳の入った場所での保管、電池の漏液等)や手入れの不備による故障または破損が生じても、当社ではいかなる責任も負いかねます。
修理について
- 修理のご依頼時には製品を弊社修理・メンテナンス部にご送付ください。修理・メンテナンス部については本誌「修理について」をご確認ください。尚、送料は送付元負担とさせていただきます。また、ご送付時には宅配便など送付控えが残る方法でご送付ください。郵送は固くお断り致します。尚、販売店または当社修理サービスご相談窓口にご持参いただく際の交通費等諸費用は、お客様にてご負担願います。また販売店と当社間の運賃諸掛りにつきましても、一部ご負担いただく場合があります。
- 修理は、製品の分解または部品の交換若しくは補修により行います。但し、万一、修理が困難な場合または修理費用が製品価格を上回る場合には、保証対象の製品と同等またはそれ以上の性能を要する他の製品と交換することにより対応させていただくことがあります。
- ハードディスクの修理に際しましては、修理の内容により、ディスク若しくは製品を交換する場合またはディスクをフォーマットする場合などがございますが、その修理交換の際、ハードディスクなどに記録されたデータをバックアップはしておりませんのでご了承下さい。
- 無償修理により、交換された旧部品または旧製品等は、基本的には返却いたしますが、お客さまより申し出(処分同意書欄に記入)があった場合は弊社にて適宜廃棄処分させて頂きます。
- 有償修理により、交換された旧部品または旧製品等についても、基本的には返却いたしますが、お客さまより申し出(処分同意書欄に記入)があった場合は弊社にて適宜廃棄処分させていただきます。但し、部品の性質上にご意向に添えない場合もございます。
- 無償修理・有償修理ともに、修理又は交換した部品の保証期間は、修理完了日より90日間又は当該部品が組み込まれた製品の残余保証期間のうち、いずれか長い方とします。その期間内に修理又は交換した部品に不具合があった場合、弊社は再修理又は交換の責任を負うものとします。
- 製品の設置場所の変更、転居、譲り受け、贈答等の場合で表記の販売店に修理を依頼できない場合には、弊社にお問い合わせください。
免責について
- お客様がご購入された製品について、弊社に故意または重大な過失があった場合を除き、債務不履行または不法行為に基づく損害賠償責任は、当該製品の購入代金を限度と致します。
- お客様がご購入された製品について、隠れた瑕疵があった場合は、この規定にかかわらず、無償にて当該瑕疵を補修しまたは瑕疵のない製品または同等品に交換しますが、当該瑕疵に基づく損害賠償の責に任じません。
- 弊社における保証は、お客様が購入された製品の機能に関するものであり、ハードディスク・メモリーカード等のデータ記憶装置について、記憶されたデータが正常に保存、読み出しができないことや消失・破損もしくは使用によって生じた直接、間接の損害および付随的損害(撮影に要した諸費用および撮影による得べかりし利益の喪失や損害等)についてついて保証するものではありません。
有効範囲について
- この約款は、日本国内においてのみ有効です。また、海外でのご使用につきましては、弊社はいかなる保証も致しません 。
This warranty is valid only in Japan. - 本製品は日本国内での使用を前提とするもので海外ではご使用になれません。
- 本製品は緊急事態等を未然に防ぐ装置ではありません。
- 本製品の故障、通信の不具合などによって発生した損害について当社は一切の責任を負いませんのでご了承ください。